登山靴メンテナンス

登山から帰宅した後にいつも行っているメンテナンスをご紹介いたします!

毎回メンテナンスを行っているとブーツのコンディションを正確に把握できるので何かあれば先手を打って対応でき、長く使うことも可能になるのではないでしょうか。

ちなみに私の登山靴の素材はヌバックとコーデュラナイロンのコンビになるので、ヌバックの登山靴を履かれている方は是非参考にしてください!

ヌバック??という方のために革について簡単にご説明します。革素材を大まかに分けると

●スムースレザー(主に牛の表革)

●スウェード(主に豚の裏革)

●ヌバック(スムースレザーをヤスリがけして毛羽立たせた加工皮革)

となります。

ヌバックは手間が多い分、原材料価格も上がるためその他皮革に比べ高価になりますが、スウェードよりも毛足の短い、しっとりした独特の風合いを持ちます。そのファッション性から靴や鞄の素材に選ばれることもありますが、登山靴がヌバックを選ぶことには他の理由もあります。

“表面を毛羽立たせている=細かな傷が無数にある”ということなので、そのスポンジ効果によって保革や防水目的で塗り込むオイルやクリームの吸収浸透性に優れるためです。通常の表革と比べ吸収浸透性が圧倒的に高いため、防水性を高めやすく、また傷がついてもオイルを塗ることで殆ど目立たなくなります♪スウェードより耐久性に優れ、メンテナンス用品の浸透性がすこぶる高く、傷がついても目立たない…と良いことずくめなのですが、近年、メーカーは商品価格を下げるためにあまり採用しなくなっています 泣 メーカーさんよ、価格コンシャスな客ばかりじゃないんだぞ!

前置きが長くなってしまいましたが、下山後のメンテナンスルーティンワークがこちら!

山を歩き泥で汚れた登山靴

①まずはインソールを取り出します

ファブリーズして陰干し

②次に型崩れ防止と湿気取りのためにシューキーパーを入れます

踵のしっかりしたものがベター

こんな感じですね。

③外側をシャワーとブラシを使って水洗いします

上から下に順に洗っていきます

ソールも忘れずに洗いましょう。

ソールはゴム劣化予防とカビ予防のため洗います
とりあえずスッキリ♪

④陰干しでしっかり乾燥

⑤コンディションに応じてクリーナーやワックスを選択

左からスプレー式クリーナー、防水ジェル、
保革・防水ワックス、ナノテク防水クリーム

今回は保革・防水ワックス、防水ジェルの順で塗布。

2〜3mm玉くらい出して

小型ブラシで勢いよく擦り込んでいきます。

白残り厳禁

歩いている間に擦れたり、ぶつけてしまい表面が荒れてしまった所はより集中的に行います。白残りしないようしっかり擦り込むことが大切です。

塗布前
塗布後
ピッカピカ♪

防水スプレーしかしていないヌバックの靴と比べるとその違いは歴然です。

防水スプレーしかしていないヌバック
オイルドヌバック

あとは靴紐を通して紐を縛って完了!

インソールはファブリーズして陰干ししていますが他の靴とも共用していたりするので私は別に保管しています。

表面に傷がある場合、革自体が硬くなっている場合、前回のメンテナンスから長く時間が経っている場合は保革成分の入ったケア用品を選びますが、そうでない場合は防水成分のケア用品だけで良いと思います。

クリーナーは靴の中やバックパックの背面やハーネスなどに使っています。スプレーして拭き取るだけで驚くほどスッキリ♪

登山靴を洗う時にストックも洗っておくと次回使う時に気持ち良く使えると思います!

石突きドロドロで汚い

ちなみに私の登山靴はハンワグ社のスーパーフリクションGTX。ヌバックとコーデュラナイロン素材のコンビで足首のフックは3個あるハイカット。ソールはシャンク入りでセミワンタッチアイゼンの取り付けも可能。2012年に購入したのでかれこれ9年以上愛用しています。

登山をする時、トレランシューズで登る場合もありますが、基本的にはコレで登っています。私はピークハンターではありませんが登っていれば岩場も出てくるし残雪期の登山も好きなのでソールが固くセミワンタッチアイゼンが装着できる登山靴を選びます。

私の求める機能をすべて満たしデザインも気に入っているので、これまでにソールは3回張り替え、多くの山時間を共に過ごしたまさに相棒!そろそろ張り替えた方が良さそうなので冬前にメーカー送りかなと考えております。

願わくば次も同モデルを購入したいのですが生憎すでに廃盤。。。なのでしっかりメンテナンスして、修理不能になるまで、このブーツととことん山を歩きます!

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