160517-21北アルプス縦走~2日目~
星空と日の出を楽しみに起床は3時~♪
しかし空しくも気合は空回り。。。
月が明るすぎ。。。寝る前から分かっていたことですが。。。
とはいえ、その明るすぎる月明かりのおかげで山々の影はくっきりとその姿を見せていました。
美しい景色に見とれ、朝ご飯を食べるでもなく、ただただ眺めておりました。
この景色を目の当たりにすると出発の準備をする気などさらさら起きない(笑)
陽が少しづつ昇るごとに、次はどんな景色になるのかと、ワクワクが止まりません。
日の出そして淡いモルゲンロートで染まる槍・穂高連峰の美しさには心を打たれました。
私にとって山歩きの醍醐味の一つです(^^♪
昨晩、ビールをご馳走いただいた親子3人グループは早々に出発!
お見送りをし朝ごはんと撤収に取り掛かりました。 ←遅いっ
こんな景色を眺めているとなかなか出発できませんが食はしっかり進みますw
山の色もすっかり変わった6時半!ようやく出発!
起床からすでに3時間半経過ww
今日の行程は常念岳→蝶槍→横尾尾根→横尾→徳澤園
とりあえず背後の高まりを登り、常念岳山頂を目指します。
ガレてはいるが歩きやすい登山道を1時間ほどで山頂到着!
槍・穂高連峰の眺望は常念からの眺めが一番のお気に入り♪
美しさとスケール感がたまりません☆
そしてなんと山頂で親子3人グループに再会!!
3人は山頂で景色とともに朝食を楽しまれていたとのことでした。
ここから小1時間ほど一緒に歩きましたが、私は行程が長いのでお先に失礼しました。
下の写真、右側の谷に流れる川まで下りて、さらに奥に5㎞ほど進みます…
歩けど歩けど景色が素晴らし過ぎて嫌いな下りも繰り返される登り返しも少ししか苦になりません。
↑25㎏背負ってアップダウン繰り返されて苦にならないわけはないw
出発から3時間。最初の休憩ポイントはこれまた眺望が格別☆
そして行動食を持つ手が白いw
登山中は長袖着て手袋してるので顔と首以外は日焼けしないのです。
振り返ると常念から歩いてきた軌跡が見て取れます。
と、ここまではかなり元気だったのですが…
ここから先に待ち受けていたのは…
地獄…
でした…
ここから先はルート上で残雪たっぷりの樹林帯を歩くのですが
歩くたびズボズボと踏み抜いてしまい、太ももまでハマる始末…
ハマっては脱出に手間取り、もがき、ものすごく体力を消耗…
飲料水も消耗…そもそも計算上3.5L必要なのに2Lしか持っていない…
まだ半分以上行程を残して飲料水枯渇…雪を食べながらサバイバルさながらの登山…
しかも行程上危険個所はないと判断しこの区間の地形図を持ってきてなかった為に大きな誤算をしてしまう。
蝶槍だと思って登ってきた山は蝶槍ではなく一つ手前の単なる高まり…
「ここまで頑張ればこの先は下りだ」と頑張ってきたのに、また下ってその先に雪の急登…
パッと見で1時間と判断し大急ぎで進むも焦りからこの下りの巻き道で這松のジャングルにもハマり、まるで蜘蛛の巣に捕まった虫のようになりました…
結局、見立て通り1時間で向かいに見えていた蝶槍まで登り切りましたが本当に疲れました。
蟻地獄のおかげで登山ワースト3に入るくらいバテたし滅入りました。。。
横尾尾根からも尋常じゃない喉の渇きと闘いながら
ギリギリ景色を楽しみつつ、順調に高度を下げ横尾山荘に到着♪
ここでしっかり給水し復活!
本来は横尾山荘に泊まった方が行程上楽なのですが、同額で格段に快適な徳澤園を私は選びます!
そこに一片の迷いなし!!
横尾から45分で徳沢到着(^^♪
いつもはこっちですが、
こ・ん・か・いは
こっち(^^♪
もうね、ここまで疲弊しきってたら美味しいもの食べて、
お風呂入って、
大の字になって寝たいです。
だって人間だものw
食後はジャズの流れるラウンジでチルアウトし鋭気を養いました。
徳澤園最高です☆☆☆☆☆
謎だったのは夕食で岩魚の塩焼きにもステーキにも箸をつけなかったお向かいの無口なおじさま。
もちろん設備も雰囲気も抜群だけど、なぜに徳澤園に泊まったのだろう…